正答率8割問題作ってみた-128 小児科 《新生児神経疾患》

まずは前回の解答・解説から。

4歳男児で昨日から39℃以上の発熱があり、今朝から20分以上けいれんが持続しているということで、発熱に伴うけいれんとの病歴から熱性けいれんを考える。熱性けいれんは38℃以上の発熱を伴い、乳幼児期に生じる発作であり、6ヶ月~5歳に好発する。熱性けいれんのうち、①焦点性発作(部分発作)の要素、②15分以上持続する発作、③一発熱機会内の、通常は24時間以内に複数回反復する発作 の3項目のうち一つ以上をもつものを複雑型熱性けいれんと定義するため、この症例は複雑型熱性けいれんである。熱性けいれんは通常は数分以内に治まり、特別な治療は必要ないが、けいれんが長時間持続している場合は、呼吸管理(気道確保・酸素投与)、およびジアゼパムまたはミダゾラム静注を行う。

a. 家族歴があることが多い →正しい。日本では有病率は約7~11%で、家族歴のあることが多い。

b. 再発の可能性は約30%である →正しい。再発の可能性は約30%といわれる。しかし初回発作の場合は、再発予防の投薬は原則不要である。

c. まず舌保護のために舌圧子を挿入する →間違い。けいれん発作に対する対処として、口腔内に舌圧子やスプーン、指、布などをいれることは、口腔内の傷つけたり窒息の危険があるためしてはいけない。

d. てんかんへ移行する可能性がある →正しい。複雑型熱性けいれんの場合はてんかんへの移行性があるため、長期的に経過観察する必要がある。

それでは今日の問題。

出生直後の新生児。在胎 37 週、2,720 g で出生した。Apgar スコアは 8 点( 1 分)、10 点( 5 分)。出生前の胎児超音波検査で水頭症を指摘された。腰仙部の写真を別に示す。
この症例について誤っているのはどれか。

a. 帝王切開を経た可能性が高い

b. ChiariⅠ型奇形の合併がある

c. 予防に妊娠前からの葉酸摂取が推奨される

d. 病変部以下の反射が消失する

参考問題は109A48

→https://minkore.com/bbs_view/109_1_48

解答・解説は次回。