正答率8割問題作ってみた-135 循環器 《弁膜症》

まずは前回の解答・解説から。

20分以上持続する前胸部痛より急性心筋梗塞を考える。糖尿病は虚血性心疾患の危険因子である。Ⅳ音は心房収縮による圧で心室壁を伸展できずに生じる音で心尖部で聞かれる。ST上昇がV1~V6、Ⅰ、aVL誘導でみられ、前壁と側壁の急性ST上昇型心筋梗塞STEMIと考えられる。

a.胸痛の強さは予後指標の一つである →間違い。胸痛の強さは予後指標とはならない。また、糖尿病患者の場合、心筋梗塞発症時に痛みをほとんど感じない場合もある。

b.数日以内のDressler症候群に注意する →間違い。Dressler症候群は心筋梗塞発症後平均2~6週で出現する心外膜炎で、数日以内に生じるものではない。

c.心室コンプライアンスが低下している →正しい。Ⅳ音は上記の通り心房収縮による圧で心室壁を伸展できず生じるもので、心肥大や心筋虚血などで心室壁が硬くなっている場合に聴取する。

d.ACE阻害薬を投与する →間違い。急性心筋梗塞に対する治療としては誤っている。

それでは今日の問題。

52 歳の男性。階段昇降などの労作時での息切れを主訴に来院した。心臓の聴診にて左鎖骨中線第 5 肋間を最強とする汎〈全〉収縮期雑音とⅢ音、Ⅳ音を聴取する。心 エコー図を別に示す。

正しいのはどれか。

a.Ⅱ音の奇異性分裂を聴取する

b.弁置換術で機械弁より生体弁が適する

c.直接の原因として上行大動脈瘤がある

d.カテーテルを用いた治療がある

参考問題は108A57

→https://minkore.com/bbs_view/108_1_57

解答・解説は次回。