正答率8割問題作ってみた-150 血液 《汎血球減少》

まずは前回の解答・解説から。

歩行障害と認知症を呈しており、頭部MRI画像では、側脳室やSylvius裂が拡大している。また、それによって正中部の脳溝やクモ膜下腔が押しやられて狭小化している。これらのことから正常圧水頭症を考える。77歳という年齢も正常圧水頭症の好発年齢と重なる。

a. 排便障害を呈する →間違い。正常圧水頭症の3徴は歩行障害、認知症、尿失禁である。

b. 頭痛はみられにくい →正しい。その通り。先生に3徴を答えよと言われたらくれぐれも頭痛とは答えないように!

c. 治療は血管から病変部へアプローチする →間違い。脳室・腹腔間や腰部くも膜下腔・腹腔間をつなぐシャントによって治療を行う。(VPシャントやLPシャントのこと)

d. 認知症症状は不可逆的である →間違い。治療可能な認知症として正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、HIV脳症、神経梅毒あたりは覚えておく。

それでは今日の問題。

6歳の男児。5日前からの発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。心音と呼吸音とに異常を認めない。左右の頸部リンパ節を1cm触知する。右肋骨弓下に肝を6cm、左肋骨弓下に脾を 3cm触知する。血液所見:赤血球 285万、 Hb9.1g/dl、白血球2,000、血小板8.1万、プロトロンビン時間60% (基準80~120) 、APTT42秒(基準対照32.2)。血液生化学所見:フェリチン12,400 ng/ml (基準20~120) 、AST 384 IU/l、ALT28 IU/l、LD〈LDH〉1,883 IU/ l (基準260~530) 。CRP 2.4 mg/dl。骨髄塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
誤っているのはどれか。

a. 高サイトカイン血症が生じている

b. 家族性であることが多い

c. DICを伴うことがある

d. 治療にステロイドを用いる

参考問題は103D54

→https://minkore.com/bbs_view/103_4_54

解答・解説は次回。