正答率8割問題作ってみた-156 消化器 《右季肋部の圧痛》

まずは前回の解答・解説から。

61歳男性、血便、貧血、左下腹部の圧痛という文言から大腸癌を鑑別診断として想起するのはたやすい。腹部CTでS状結腸に限局的な壁肥厚を認めるのみということは、S状結腸に病変が限局しており、転移等はないということである。画像所見で2型進行大腸癌と診断を確定できる。

a.進行癌では2型が最多である →正しい。大腸癌の肉眼型分類で進行癌では2型が最多である。

b.遠隔転移があれば手術不可能である →間違い。大腸癌は遠隔転移があるⅣ期であっても、原発巣や転移巣が切除可能な場合は手術を行う。

c.加工肉の摂取はこの疾患のリスクである →正しい。その通り。

d.分化型腺癌が比較的多い →正しい。約95%が高~中分化型腺癌といわれる。

それでは今日の問題。

54歳の女性。7時間前から心窩部痛を自覚したため救急外来を受診した。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 154/94 mmHg。腹部は平坦で、右季肋部痛に圧痛を認める。血液所見: 赤血球 433万、Hb 14.0 g/dL、Ht 42%、白血球 12,400、血小板 17万。血液生化学所見:アルブミン 4.5 g/dL、AST 24 U/L、ALT 18 U/L、LD 161 U/L (基準 176~353)、ALP 350 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 94 U/L (基準 8~50)、尿素窒素 21 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。CRP 13 mg/dL。腹部造影CTを別に示す。
この疾患について誤っているのはどれか。

a.起因菌として嫌気性菌が多い

b.閉塞性黄疸の原因になる

c.ドレナージ時は肝臓を避けて穿刺する

d.確定診断には画像診断が必須である

参考問題は112A70

→https://minkore.com/bbs_view/112_1_70

解答・解説は次回。