正答率8割問題作ってみた-169 血液 《腹部膨満感》

まずは前回の解答・解説から。

過去に一度ハチに刺されており、再度刺されたことでアナフィラキシーショックによる意識障害を呈している症例である。JCSやバイタル、SpO2どれをみても緊急を要する病態であることは一目瞭然である。膨疹出現や両側胸部でwheezesを聴取するのもアレルギー作用によるものである。

a. まず導尿を行う →間違い。尿量自体は治療のよい指標であるが、まず行うべきものとは言えない。

b. 治療後入院は不要である →間違い。アナフィラキシーショックは二峰生の経過をとることがあるため、24時間は入院し経過観察していく。

c. 肺動脈楔入圧は上昇する →間違い。肺動脈楔入圧が上昇するショックは心原性ショックである。

d. アドレナリン0.3mgを筋注する →正しい。アナフィラキシーショックの際にはアドレナリン0.3mgを筋注する。ちなみに心停止の際にはアドレナリン1mgを静注する。

それでは今日の問題。

56歳の男性。全身倦怠感と腹部膨満とを主訴に来院した。6か月前から左上腹部の重圧感を自覚していた。顔色は不良でるいそうを認める。右肋骨弓下に肝を4cm、左肋骨弓下に脾を5cm触知し、いずれも弾性硬で圧痛はない。血液所見:赤血球320万、Hb9. 5 g/dl、Ht31%、網赤血球1.3 %、白血球23,000 (前骨髄球2%、骨髄球3%、後骨髄球3%、桿状核好中球13%、分葉核好中球55%、好酸球1%、好塩基球3%、単球4%、リンパ球16%、赤芽球4個/100白血球)、血小板62万。好中球アルカリホスファターゼスコア312(基準120~320) 。末梢血塗抹May-Giemsa 染色標本を別に示す。

誤っているのはどれか。

a. 尿酸値が高値になる

b. レナリドミドが有効である

c. 骨髄穿刺は吸引不能の可能性が高い

d. 造血幹細胞移植適用疾患である

参考問題は102D47

→https://minkore.com/bbs_view/102_4_47

解答・解説は次回。