正答率8割問題作ってみた-170 耳鼻咽喉科 《めまい》

まずは前回の解答・解説から。

腹部膨満と左上腹部の重圧感は脾腫の存在を示唆する。顔色不良とHb値から貧血も存在する。白血球が23000で芽球以外の幼若白血球が出現していることから骨髄線維症や慢性骨髄性白血病などが鑑別疾患としてあげられる。慢性骨髄性白血病だとすれば好中球アルカリフォスファターゼスコア(NAPスコア)が低値になるはずであるが低下していない。また、赤芽球が出現していわゆる白赤芽球症を呈しており、末梢血塗抹標本で多数の変形赤血球と涙滴赤血球を認めることから、原発性骨髄線維症と診断できる。

a. 尿酸値が高値になる →正しい。白血球数が高値であることによって、尿酸値やLDH、Vit.B12も高値になる。

b. レナリドミドが有効である →間違い。レナリドミドはサリドマイド関連薬で、多発性骨髄腫などに対する治療薬として用いられる。原発性骨髄線維症に対する治療は蛋白同化ホルモンや輸血、同種造血幹細胞移植、JAK阻害剤などである。

c. 骨髄穿刺は吸引不能の可能性が高い →正しい。いわゆるdry tapである。

d. 造血幹細胞移植適用疾患である →正しい。中間-Ⅱ、高リスク群に対して行われる。

それでは今日の問題。

62歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、目が覚めて起き上がろうとしたとき、突然回転性めまいと嘔気が出現した。回転性めまいは十数秒で消失した。頭痛、耳鳴難聴および四肢の筋力低下を認めない。頭位変換眼振検査で左下懸垂頭位にて時計回り、右側臥位にて反時計回りの減衰する回旋性眼振を認める。
誤っているのはどれか。

a. 頭位変換眼振検査にはFrenzel眼鏡を用いる

b. 末梢性めまいである

c. 耳石の移動が原因とされる

d. 手術による治療が有効である

参考問題は105D23

問題文はこちら

→https://minkore.com/bbs_view/105_4_23

解答・解説は次回。