正答率8割問題作ってみた-23 内分泌・代謝 《外見が特徴的な疾患》

まずは前回の解答・解説から。

40歳女性、血圧180/110 mmHg、2年前の健康診断時は正常血圧であったということから、二次性高血圧の可能性がある。ACTHやコルチゾールの値から、Cushing症候群の可能性は高くない。尿中カテコラミンが正常よりカテコラミン産生腫瘍も否定的。血漿レニン活性高値から腎血管性高血圧や悪性高血圧、レニン産生腫瘍などの可能性が考えられ、腹部血管雑音は腎血管性高血圧の所見として重要である。CRP 0.2 mg/dLより炎症反応はなく、腎血管性高血圧の中でも大動脈炎の可能性は低いといえる。現病歴や性別から、腎血管性高血圧の線維筋性異形成が最も考えられる。確定診断のために腎動脈造影を行う。

a. 腎動脈造影 ⇒正解。上記の通り。カプトプリル負荷やレノグラム、CTA、MRAなどはスクリーニング検査として重要。

b. Swan-Ganzカテーテル ⇒頸静脈的に右心系にカテーテルを挿入し、右房圧や肺動脈圧、肺動脈楔入圧などの圧測定や心拍数の測定に使用される。

c. ガリウムシンチグラフィ ⇒サルコイドーシスや悪性腫瘍など、炎症や腫瘍に集積する。

d. 腎生検 ⇒病巣は腎動脈であり腎生検をしても病巣は見つからない。

それでは今日の問題。腎臓もちょっと飽きてきたので、気分を変えて内分泌・代謝に移ります!

62 歳の女性。手のしびれ感を主訴に来院した。8年前から高血圧症のため自宅近くの診療所で治療を受けており、2年前から血糖値の軽度上昇を指摘されていた。ほぼ同時期から両手の第2〜4指の先端部に「ピリピリする」感じを自覚し、 徐々に増悪してボタンが留めにくくなった。身長 165 cm、体重 67 kg。脈拍64/分、整。血圧 150/86 mmHg。GH高値、75gOGTT負荷試験にてGHは抑制されなかった。声はこもった低音である。顔と手の写真を別に示す。
この患者に有効な治療薬はどれか。

a. ドパミン受容体拮抗薬

b. インスリン

c. ドパミン作動薬

d. ソマトメジンC

参考問題は107I67

⇒https://minkore.com/bbs_view/107_9_67

解答・解説は次回。