正答率8割問題作ってみた-240 神経 《不穏行動》

まずは前回の解答・解説から。

前駆症状として感冒様症状があり、頭痛、耳鳴りが続いていて視力低下も呈している。OCTで滲出性網膜剥離を示唆する所見があり、眼底写真、経口眼底造影写真で漿液性網膜剥離やそれを支持する傾向色素の漏出がみられることから、髄膜炎や内耳機能障害を伴ったVogt-小柳-原田病と診断する。

a.発症初期に夕焼け状眼底を認める →間違い。Vogt-小柳-原田病の眼底所見で夕焼け状眼底というのは有名だが、これがみられるのは回復期である。

b.髄液検査で異常を認める →正しい。髄液検査にてリンパ球主体の細胞増多所見がみられる。

c.ステロイド全身投与が有効である →正しい。ステロイド全身投与や、虹彩後癒着を防ぐためのアトロピン(散瞳薬)が有効である。

d.HLA-DR4陽性例が多い →正しい。その通り。

それでは今日の問題。

63歳女性。不穏な行動がみられたため家族とともに夜間救急に救急車で来院した。1週間前に咽頭痛、咳および発熱があった。今朝も38.0℃の発熱があり頭痛を訴えていた。夜中2時に部屋の電気をつけたり消したりしているのを家族が発見した。眼は開眼している。話しかけても「うん。」とのみ返答する。自分の生年月日はわからない。身長 156 cm、体重 45 kg。体温 38.2 ℃。脈拍 76/分、整。 血圧 108/60 mmHg。呼吸数 18/分。項部硬直を認める。神経所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 410 万、Hb 13.1 g/dL、Ht 40 %、白血球 6,600、血小板 31 万。血糖 96 mg/dL。CRP 0.2 mg/dL。脳脊髄液所見:初圧 230 mmH2O(基準70〜170)、外観は無色透明、細胞数 74/mm3(基準0〜2)(単核球 96 %、多形核球 4 %)、蛋白 62 mg/dL(基準15〜45)、糖 60 mg/dL。頭部MRIの拡散強調冠状断像を別に示す。

誤っているのはどれか。

a. JCSでⅠ-3相当である

b. 画像上で扁桃体に異常を認める

c. 髄液糖は低値である

d. 検査結果を待たずアシクロビルを投与する

参考問題は110A22

→https://minkore.com/bbs_view/110_1_22

解答・解説は次回。