正答率8割問題作ってみた-243 感染症 《咳嗽》

まずは前回の解答・解説から。

小児が跛行を呈しており、股関節の可動域制限と股関節X線像で左の大腿骨頭に骨透亮像がみられることからPerthes病を考える。Perthes病はいわば小児版の大腿骨頭壊死症であり、大腿骨近位骨端部に阻血性壊死が生じる疾患である。

a.不可逆性疾患である →間違い。Perthes病は初期→壊死期→分節期→修復期→残余期と経過していき、正常の骨組織に戻る。

b.発症頻度に男女差がある →正しい。好発は6~7歳の男児である。

c.MRI T2強調像で病変部は高信号を示す →間違い。壊死部はMRI T1強調像、T2強調像ともに低信号を示す。

d.手術療法のみが治療効果を望める →間違い。上記の通りで壊死部は修復過程を経て正常骨組織に戻るため、保存療法も適用される。Perthes病の保存療法では股関節を外転位にして大腿骨頭を適切な状態に保つ免荷装具療法(Tachdjian装具など)が一般的である。

それでは今日の問題。

80 歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。 2 か月前から咳嗽が出現し、増強してき たため受診した。10 年前から糖尿病で経口血糖降下薬を服用中である。意識は清明。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 146/82 mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真で左中肺野に結節影を認める。胸部CTと経気管支肺生検組織のPAS染色標本とを別に示す。

誤っているのはどれか。

a.発症予防にST合剤が有効である

b.脳脊髄液検査が必要である

c.β-Dグルカンは陰性である

d.外因性感染症である

参考問題は109D52

→https://minkore.com/bbs_view/109_4_52

解答・解説は次回。