正答率8割問題作ってみた-244 救急 《熱傷》

まずは前回の解答・解説から。

糖尿病の治療中であることから易感染性であることを想定する。胸部X線で左中肺野に結節影がみられること、胸部CTで左S10に空洞病変があること、そしてPAS染色標本で莢膜をもつ菌体の存在が確認できることから、肺クリプトコックス症と診断する。

a.発症予防にST合剤が有効である →誤り。発症予防・治療にST合剤の内服が有効であるのはニューモシスチス肺炎である。

b.脳脊髄液検査が必要である →正しい。血行性に全身に播種する可能性があり、特に髄膜炎に注意が必要であることから、肺クリプトコックス症と診断した場合は脳脊髄液を検査する必要がある。

c.β-Dグルカンは陰性である →正しい。血清学的検査ではグルクロノキシロマンナン抗原(莢膜多糖抗原)が陽性となる。

d.外因性感染症である →正しい。クリプトコックスは主に鳩などの糞で増殖し、経気道的に肺内に吸入される。すなわち外因性感染である。

それでは今日の問題。

72歳の女性。家屋の火災によって熱傷を負い救急車で搬入された。搬送時に呼吸困難を訴えたため、酸素投与下に搬送された。搬入時の意識レベルはJCSⅡ-20。身長 150 cm、体重 45 kg。体温36.8℃ 。脈拍 136/分、整。血圧 84/62 mmHg。呼吸数36/分。SpO₂ 88 %(リザーバー付マスク10 L/分 酸素投与下)。熱傷部位を以下に示す。顔の表面と口腔内には煤が付着しており、鼻毛は焦げている。
誤っているのはどれか。

a.気管挿管の準備をする

b.熱傷予後指数は70を超える

c.低アルブミン血症を呈する

d.合併する潰瘍病変をCushing潰瘍という

参考問題は112F63

→https://minkore.com/bbs_view/112_6_63

解答・解説は次回。