正答率8割問題作ってみた-245 内分泌代謝 《前頸部腫大》

まずは前回の解答・解説から。

呼吸困難を呈しており、酸素投与下でもSpO2が88%と十分に上昇していないこと、顔の表面と口腔内には煤が付着しており、鼻毛は焦げているという点から気道熱傷を考慮する。9の法則に基づく熱傷面積の算出結果は、体幹前面:18 %、体幹後面:18 %、右上肢:9 %である(Ⅰ度熱傷部位は加算しない)。

a. 気管挿管の準備をする →正しい。気道熱傷による気道浮腫に対して早期の気管挿管が推奨される。

b. 熱傷予後指数は70を超える →正しい。熱傷予後指数PBI=年齢+熱傷指数BIである。BI=Ⅱ度熱傷面積%×1/2+Ⅲ度熱傷面積%である。すなわち年齢が72歳である時点でPBIは70を超えている。この値が120を超えると予後不良とされる。

c. 低アルブミン血症を呈する →正しい。熱傷ではアルブミンが血管外へ漏出する。

d. 合併する潰瘍病変をCushing潰瘍という →間違い。熱傷に合併する潰瘍病変をCurling潰瘍という。Cushing潰瘍とは開頭手術後などのストレスにより発生する急性胃・十二指腸潰瘍である。

それでは今日の問題。

20歳の女性。前頸部の腫大を主訴に来院した。半年前から次第に増大する前頸部腫大に気付き、動悸と発汗増加とを自覚した。最近、手指が震えるようになった。意識は清明。身長160cm、体重48kg。体温37.1℃。脈拍112/分、整。血圧 134/58 mmHg。皮膚は湿潤。手指に振戦を認める。前頸部の写真を別に示す。

誤っているのはどれか。

a. 治療薬の副作用にANCA関連血管炎がある

b. 触診すると慢性炎症を反映して硬い

c. 患部のヨード取り込みは亢進している

d. 排便回数は増加傾向を示す

参考問題は103F25

→https://minkore.com/bbs_view/103_6_25

解答・解説は次回。