正答率8割問題作ってみた-249 神経 《頭痛》

まずは前回の解答・解説から。

皮下出血、鼻出血、紫斑と全身性に出血傾向を示している。また汎血球減少も呈しており、フィブリノゲン低下、FDP上昇、Dダイマー高値からDIC合併が疑われ、骨髄血塗抹標本でazur顆粒やAuer小体も確認できることから急性前骨髄球性白血病(APL)と診断する。

a. 造血幹細胞移植は積極的には行われない →正しい。ATRAによる分化誘導療法によって高い確率で寛解導入に成功し、その後の長期予後もよいため、APLに対して造血幹細胞移植は積極的には行われない。

b. 中枢神経浸潤しやすい →間違い。中枢神経浸潤しやすいのはALL。

c. WHO分類でM2である →間違い。APLはM3である。

d. 腫瘍細胞が歯肉へ浸潤しやすい →間違い。歯肉に浸潤しやすいのは単球系のM4やM5である。

それでは今日の問題。

43歳の男性。突発する強い頭痛のため来院した。10日前から毎日明け方に右眼の奥が痛くて目が覚めるようになった。痛みは1時間程度で治まっていたが、今朝は午前5時ごろから右眼の奥をえぐられるような激しい痛みだったので、午前6時30分に救急外来を受診した。昨夜は大量飲酒をして就寝したという。1年前にも同様の頭痛が1週間続いたことがあったという。意識は清明。体温36.6℃。脈拍84/分、整。血圧152/94mmHg。呼吸数16/分。瞳孔径は右2.5mm、左3.5mmで、対光反射は迅速である。右眼の結膜充血と流涙とを認める。発語に異常はなく、四肢の麻痺も認めない。腱反射は正常で、Babinski徴候は両側陰性である。頭部MRIとMRAに異常を認めない。
誤っているのはどれか。

a. 群発期と寛解期を繰り返す

b. 飲酒は発作のトリガーになる

c. 合併症にHorner症候群がある

d. 発作時はトリプタン製剤静注が適応される

参考問題は112D72

→https://minkore.com/bbs_view/112_4_72

解答・解説は次回。