正答率8割問題作ってみた-250 感染《発熱と全身倦怠感》

まずは前回の解答・解説から。

毎日明け方・・・というエピソードは24時間周期であることを示している。これに加えて、大量飲酒後に就寝して、症状として右眼の奥をえぐられるような激しい痛みが出現していることから、群発頭痛が疑わしい。1年前にも同様の頭痛が1週間続いたことがあるとのことから、発作には群発期と寛解期があることがわかる。右目の結膜充血と流涙は群発頭痛の随伴症状であり、頭部MRIやMRAで脳卒中が否定されることから、群発頭痛と診断してよいだろう。

a. 群発期と寛解期を繰り返す →正しい。群発頭痛の特徴である。

b. 飲酒は発作のトリガーになる →正しい。その通り。群発頭痛は高身長、大酒飲み、ヘビースモーカーに好発するらしい。

c. 合併症にHorner症候群がある →正しい。自律神経症状として流涙、結膜充血、鼻閉、鼻漏、Horner症候群などを伴う。

d. 発作時はトリプタン製剤静注が適応される →間違い。群発頭痛の発作時はトリプタン製剤の皮下注射と100%酸素吸入が行われる。トリプタン製剤の静注は血管攣縮を引き起こす危険性がある。

それでは今日の問題。

40歳の男性。5日間続く発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。2週前に山間部の散策をした。帰宅して9日後から発熱と倦怠感とを訴え、自宅近くの診療所でセフェム系抗菌薬の投与を受けていたが、症状が改善しないため紹介受診した。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 92/分、整。呼吸数 24/分。血圧 122/76 mmHg。右前腕に皮疹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を 4 cm触知する。脾を触知しない。血液所見:赤血球 396万、Hb 12.0 g/dl、Ht 38 %、網赤血球 1.2 %、白血球 7,800、血小板 8.1 万。血液生化学所見:尿素窒素 18 mg/dl、クレアチニン 0.6 mg/dl、総ビリルビン 0.9 mg/dl、AST 364 IU/l、ALT 451 IU/l、LD 736  IU/l(基準176~353) 。CRP 8.3 mg/dl。皮疹の写真を別に示す。
誤っているのはどれか。

a.重症化するとDICに至る

b.テトラサイクリン系抗菌薬を選択する

c.好酸球が反応性に増加する

d.ヒトからヒトへは感染しない

参考問題は105D47

→https://minkore.com/bbs_view/105_4_47

解答・解説は次回。