正答率8割問題作ってみた-251 膠原病 《咳嗽・喀痰・血痰》

まずは前回の解答・解説から。

山間部散策後に発熱と全身倦怠感を呈していることから何かしらの感染症が疑わしい。セフェム系抗菌薬が無効でAST、ALT、LDが高値であること、血小板が低値であること、そしてなによりいわゆる「刺し口」を認めることからツツガムシ病と診断する。ツツガムシの刺咬によってO.tstutstugamushiが体内に侵入することで発症する。ちなみに4類感染症であり、直ちに届け出る必要がある。

a.重症化するとDICに至る →正しい。重症化すると肺炎、脳炎、意識障害、DICを起こして死亡することがある。

b.テトラサイクリン系抗菌薬を選択する →正しい。テトラサイクリン系が第一選択である。細胞内寄生菌であるためβラクタム系は無効である。

c.好酸球が反応性に増加する →間違い。好酸球は減少する。他に好酸球が減少するものとして腸チフスや麻疹も覚えておくとよい。

d.ヒトからヒトへは感染しない →正しい。その通り。

それでは今日の問題。

83歳の男性。咳嗽と喀痰とを主訴に来院した。約1か月前に咳嗽と喀痰が出現し、1週間前には血痰も出現したため受診した。体温 36.5 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 140/76 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 92 % (room air)。右背下部にcracklesを聴取する。尿所見:蛋白1+、糖(−)、潜血1+。血液所見:赤血球 284万、Hb 7.8 g/dL、Ht 24 %、白血球 6,000(桿状核好中球 12 %、分葉核好中球 55 %、好酸球 3 %、単球 5 %、リンパ球 25 %)、血小板 29 万。血液生化学所見: AST 29 U/L、ALT 24 U/L、LD 189 U/L (基準176~353)、尿素窒素 19 mg/dL、クレアチニン 1.7 mg/dL。免疫血清学所見: CRP 9.2 mg/dL、MPO-ANCA 267 U/mL (基準3.5未満)、PR3-ANCA 3.5 U/mL未満(基準3.5未満)、抗核抗体陰性、抗GBM抗体陰性。気管支肺胞洗浄液は肉眼的に血性であった。腎機能障害のため腎生検を施行した結果、壊死性半月体形成糸球体腎炎を認めた。胸部エックス線写真で右中肺野に浸潤影を認める。胸部CTを別に示す。

誤っているのはどれか。

a.肉芽腫性病変が高頻度にみられる

b.難治例にはリツキシマブ使用を考慮する

c.正球性正色素性貧血を呈している

d.神経学的所見を診る必要がある

参考問題は112D41

→https://minkore.com/bbs_view/112_4_41

解答・解説は次回。