正答率8割問題作ってみた-254 精神科 《るいそう》

まずは前回の解答・解説から。

高齢者で転倒後に起立不能に陥っていること、右股関節部に運動痛が存在することや内外旋させることで疼痛が増強するということから右大腿部近位部骨折を考える。実際に画像を見てみると、骨折線は大腿骨転子部ではなく頸部に存在することが分かる。よって、右股関節大腿骨頸部骨折との診断がつく。

a.関節内骨折である →正しい。大腿骨頸部骨折と転子部骨折の違いが重要であり、頸部骨折は関節内骨折、転子部骨折は関節外骨折である。

b.合併症に偽関節がある →正しい。大腿骨頸部骨折では血行不良や仮骨の形成不全などによって骨癒合が困難な場合があり、合併症として偽関節や大腿骨頭壊死などがある。

c.手術をする場合はできるだけ早期に行う →正しい。特に高齢者の場合は長期臥床による廃用症候群が問題となるため、できる限り早期に手術→リハビリテーションを行うことが望ましい。

d.仮骨の形成が特徴的である →間違い。大腿骨頸部骨折は関節包内で生じるが、関節包内は骨膜を欠くため、化骨が形成されない。一方、転子部骨折では仮骨が形成される。

それでは今日の問題。

17歳の女子。るいそうのため入院中である。高校に入学した1年半前から、痩せるために食事摂取量を減らすようになった。その後、食事制限と3km/dayのジョギングを始めたところ、4か月前から月経がなく、1か月前から倦怠感を強く自覚するようになった。自己誘発性の嘔吐や下剤の乱用はない。入院後も食事摂取量は少なく、「太りたくない」と訴える。小学校、中学校では適応上の問題は特になく、学業成績は良好であった。身長 158 cm、体重 30 kg。
誤っているのはどれか。

a.気分障害の併存を調べる必要がある

b.本人に病識はある

c.高コレステロール血症を認める

d.治療に際しては低リン血症に注意する

参考問題は112D71

→https://minkore.com/bbs_view/112_4_71 

解答・解説は次回。