正答率8割問題作ってみた-255 血液 《幼児の発熱》

まずは前回の解答・解説から。

17歳の女性が食事制限とジョギングによる極端なやせによって体重減少、無月経をきたしている。自己誘発嘔吐や下剤の乱用はないことから、排出型ではなく制限型といえる。「太りたくない」との訴え=肥満恐怖もある。身長158cmと体重30kgからBMI=12。以上から神経性食思不振症と診断する。

a.気分障害の併存を調べる必要がある →正しい。神経性食思不振症には気分障害(抑うつ)や不安障害、パーソナリティ障害などが併存する場合も多い。

b.本人に病識はある →間違い。神経性食思不振症の場合は病識が欠如していることが多い。これに対して神経性大食症では ある程度病識はあることが多い。

c.高コレステロール血症を認める →正しい。血圧や脈拍、体温などは下がる一方で、上がるものとしてrT3や肝酵素、コレステロールを覚えておくとよい。

d.治療に際しては低リン血症に注意する →正しい。長期の栄養障害に対して急激に栄養情報を補正することで電解質異常(P↓、K↓、Mg↓)や高血糖をきたすことがあり、これをrefeeding syndromeという。

それでは今日の問題。

1歳の男児。発熱を主訴に母親に連れられて来院した。5日前から発熱があり、活気不良となってきたため受診した。身長 87.1 cm、体重 13.1 kg。体温 38.6 ℃。脈拍 136/分、整。血圧 98/54 ㎜Hg 。眼瞼結膜は軽度貧血様であるが、眼球結膜に黄染は認めない。咽頭は発赤を認めない。左の側頭部に径1.5cmのリンパ節を2個触知する。胸骨左縁第2肋間にⅡ/Ⅵの収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm、左肋骨弓下に脾を2cm触知する。下腿を中心に点状出血を認める。血液所見:赤血球 366万、Hb 8.8 g/dl、Ht 26 %、白血球 2100(好中球 10 %、好酸球 0 %、好塩基球 0 %、単球 4 %、リンパ球 51 %、異型リンパ球 35 %)、血小板 2.3万、PT-INR 1.6(基準0.9~1.1)。APTT 41.6 秒(基準対照32.2)、血清FDP 32 μg/dL(基準10以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.3 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 317 U/L、ALT 148 U/L、LD 1,247 U/L(基準397~734)、γ-GTP 155 U/L(基準8~50)、フェリチン 5,430 ng/mL(基準7.4~86)。
正しいのはどれか。

a.NBT色素還元検査陰性である

b.部分的白子症を認める

c.骨髄穿刺が必要である

d.酢酸デスモプレシンが第一選択である

参考問題は111I56

→https://minkore.com/bbs_view/111_9_56

解答・解説は次回。