正答率8割問題作ってみた-259 腎臓 《下腿浮腫》

まずは前回の解答・解説から。

口渇・多飲・多尿を呈する疾患としてメジャーなのは糖尿病や尿崩症である。夜間も頻尿を認めることから、心因性の多飲・多尿ではなない。尿糖(-)、血糖値とHbA1cが正常であることから糖尿病による多尿は否定できる。電解質異常は認めず、尿浸透圧が低下しているがDDAVP投与後に上昇することから中枢性尿崩症と診断できる。

a.口渇中枢には障害を認めない →正しい。もしも口渇中枢に障害があれば多飲のみがみられ、多尿は示さない。よって口渇中枢の障害は否定できる。

b.炭酸リチウムによって同様の病態が生じる →間違い。炭酸リチウムによっても尿崩症は生じうるがそれは腎性尿崩症であり、中枢性尿崩症とは病態は異なる。

c.治療として水制限は不適当である →正しい。心因性尿崩症と中枢性尿崩症の鑑別のために水制限試験を行うことはあるが、脱水によってショックを起こすことがあるため特に必要な場合にのみ行う。まして治療には用いない。

d.温水より冷水を好む →正しい。その通り。

それでは今日の問題。

68歳の男性。進行する下腿の浮腫を主訴に来院した。2か月前から両側下腿の浮腫を自覚していたが、次第に増悪するため紹介されて受診した。6年前から関節リウマチで自宅近くの診療所にて薬物治療中である。脈拍 76/分、整。血圧 138/86 mmHg。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血(±)。血液生化学所見:総蛋白 5.5 g/dl、アルブミン 2.6 g/dl、総コレステロール 368 mg/dl、尿素窒素 22 mg/dl、クレアチニン 1.1 mg/dl、尿酸 7.4 mg/dl。腎生検の蛍光抗体lgG染色標本を別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。

a.電顕では上皮細胞足突起の広範な消失を認める

b.尿蛋白選択性は高い

c.低補体血症が特徴的である

d.血液凝固能が亢進する

参考問題は105I79

→https://minkore.com/bbs_view/105_9_79

解答・解説は次回。