正答率8割問題作ってみた-261 循環器 《意識消失》

まずは前回の解答・解説から。

高齢で長期喫煙歴があり、5年前から息切れと喀痰があるとの訴えからCOPDを疑う。呼吸機能検査ではFEV1%が45%、%DLcoが40%と閉塞性換気障害と拡散能障害がみられる。ほかにも残気量が増加していたり、血液ガス所見からⅡ型呼吸不全を呈していることからもCOPDと診断できる。

a.在宅酸素療法が保険適用される →正しい。COPDにおける在宅酸素療法の保険適用は、①症状が安定しており、空気吸入下で安静時にPaO2≦55 Torrの者 ②PaO2≦60 Torrで、睡眠時または運動時に著しい低酸素血症をきたす者 である。この症例では①に該当する。

b.病変は肺胞に限局する →間違い。肺胞壁が破壊されるだけでなく、例えば中枢気道では杯細胞が増生したり、末梢気道では炎症細胞浸潤や線維化、平滑筋肥大等がみられる。

c.H-J分類でⅣ相当である →間違い。H-J(Hugh-Jones)分類はⅠ~Ⅴで分類される。Ⅳとは「休み休みでなければ50m以上歩けない」である。この症例では100mは歩くことができるためⅣ相当ではない。

d.死因は合併する心不全が最多である →間違い。死因は呼吸不全、肺癌の順に多い。

それでは今日の問題。

8歳の女児。学校のプールで泳いでいるときに突然意識を消失した。以前にも同様の出来事があった。父親が34歳で突然死しているが詳細は不明である。身体所見に異常を認めない。脳波、頭部CTおよび胸部エックス線写真に異常を認めない。蘇生後の心電図を次に示す。
この疾患について誤っているのはどれか。

心電図クイズ | 持田製薬株式会社

a.意識消失時は多形性心室頻拍が生じている

b.蘇生にはイソプロテレノール点滴静注が有効である

c.発作時以外は無症状である

d.心室細動の既往があればICD適応である

参考問題は104A27

→https://minkore.com/bbs_view/104_1_27

解答・解説は次回。