正答率8割問題作ってみた-264 神経 《頭痛と痺れ》

まずは前回の解答・解説から。

腹部膨満や肋骨弓下を3cm、脾臓を5cm触知することから肝脾腫の存在を考える。血液所見では貧血と白血球増加(骨髄芽球↑、赤芽球↑⇒白赤芽球症)がみられ、骨髄穿刺でdry tapを呈していることから原発性骨髄線維症を考える。骨髄生検組織のHE染色と鍍銀染色で細胞成分↓、巨核球、線維組織増加を確認できることからも原発性骨髄線維症が最も考えられる。

a.NAPスコアは低下する →間違い。NAPスコアは上昇する。NAPスコアが低下する疾患として「CML慢性期」「発作性夜間ヘモグロビン尿症」「骨髄異形成症候群」を覚えておきたい。

b.90%以上の症例にJAK2遺伝子変異を認める →間違い。JAK2遺伝子変異は約半数の症例で認める。

c.エリスロポエチン投与を行うべきである →間違い。肝脾腫があるということは、肝臓や脾臓で造血が亢進しているということである。この状態でエリスロポエチンを投与すると造血がさらに亢進して肝脾腫が増悪する可能性がある。

d.生検は診断の必須項目である →正しい。その通り。

それでは今日の問題。

30歳の女性。発作性に起こる頭痛と右下肢のしびれ感とを主訴に来院した。神経学的には異常を認めない。頭部単純MRIのT1強調像と左頸動脈造影写真側面像とを別に示す。
誤っているのはどれか。

a.盗血現象が生じる

b.STA-MCA吻合術が有効である

c.二次性くも膜下出血の原因になる

d.先天性の疾患である

参考問題は103D38

→https://minkore.com/bbs_view/103_4_38

解答・解説は次回。