正答率8割問題作ってみた-266 膠原病 《筋肉痛》

まずは前回の解答・解説から。

上行結腸癌の切除歴がある患者の肝腫瘤で、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、AFP低値、CEA高値という点から大腸癌の肝転移を疑う。転移性肝癌に対する外科的切除の絶対的禁忌は「同時多発性の他臓器転移がある場合」であるため、この症例のように他臓器への転移は認めず、肝臓に孤立性腫瘤を認めるのみであること、全身状態が良いこと、大腸癌の再発がないことを加味して外科的切除を行うのが最も良いと考えられる。

a.経肝動脈性転移を考える →間違い。大腸癌は経門脈的に肝臓に転移する。

b.腺癌である可能性が高い →正しい。原発巣が大腸であること、CEA高値であることから腺癌の可能性が高い。

c.外科的切除の適応がある →正しい。上記の通り。

d.ダイナミックCT動脈相でリング状濃染がみられる →正しい。辺縁のみが造影される。

それでは今日の問題。

82 歳の女性。筋肉痛を主訴に来院した。2週間前に、急に頸部、顕項部、腰部、臀部および大腿部に筋肉痛とこわばりを自覚し、症状が持続するため受診した。意識は清明。体温 37.8 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 148/86 mmHg。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。赤沈 110 mm/1時間。血液所見:赤血球 312万、Hb 9.8 g/dL、Ht 30 %、白血球 10,200、血小板 43万。血液生化学所見:総蛋白 5.9 g/dL、AST 29 U/L、ALT 28 U/L、LD 321 U/L (基準176~353)、CK 38 U/L (基準30~140)、尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。免疫血清学所見:CRP 15 mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体陰性。

この疾患について誤っているのはどれか。

a.筋力低下はみられない

b.症状の強さは日内変動する

c.合併症が無ければステロイドパルスを行う

d.X線にて骨破壊像は認めない

参考問題は112A72

→https://minkore.com/bbs_view/112_1_72

解答・解説は次回。