正答率8割問題作ってみた-271 内分泌代謝 《前頸部の疼痛》

まずは前回の解答・解説から。

1歳の男児に嘔吐と下痢が現れている。特に下痢便が白色を呈していること、そして1歳という年齢、通っている保育園に同じ症状の子どもがいるというエピソードはロタウイルス感染症として典型的なものである。

a.下痢には粘液が多量に含まれる →間違い。ロタウイルス感染症の下痢には粘液や膿、血液は含まれない。

b.ワクチンは全年齢で任意接種である →間違い。ロタウイルスワクチンは以前は任意接種で自己負担であったが、2020年10月1日から新しく定期接種となった。

c.医療者はエタノールによる消毒を行う →間違い。ロタウイルスはエタノールに抵抗性がある。

d.対症療法だけでも予後良好である →正しい。経口補液を中心とした全身管理を行えば予後良好である。

それでは今日の問題。

48歳の女性。前頸部の疼痛を主訴に来院した。2週前に咽頭痛と38 ℃台の発熱とがあった。3日前から前頸部に疼痛を伴う腫脹が生じた。腫脹は増悪し、疼痛が激しくなったため受診した。身長 159 cm、体重 60 kg。体温 38.4 ℃。呼吸数 24/分。脈拍 92/分、整。血圧 132/78 mmHg。甲状腺右葉下極が腫大は腫大し、自発痛と圧痛を認める。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.6 g/dl、Ht 39 %、白血球 9,000、血小板 22万。血液生化学所見:LD 234 IU/l(基準176~353)、ALP 394 IU/l (基準115~359) 、TSH 0.06 μU/ml(基準0.2~4.0)、T₃ 240 ng/dl(基準80~220) 、T₄ 15.8 μg/dl(基準5~12) 。

誤っているのはどれか。

a.腫大部の圧痛は移動性がある

b.甲状腺シンチの摂取率が上昇する

c.数か月で自然に治ることが多い

d.診断にエコー検査が有用である

参考問題は105I70

→https://minkore.com/bbs_view/105_9_70

解答・解説は次回。