正答率8割問題作ってみた-32 内分泌・代謝 《糖尿病》

まずは前回の解答・解説から。

物忘れ、家に引きこもる、ごみが散乱、受け答えが支離滅裂、声量小さい、改訂長谷川式簡易知能評価スケールは7点(30 点満点)は認知症を疑わせる。頭髪と眉毛が疎は脱毛傾向を表し、両下腿に圧痕を残さない浮腫は粘液水腫に特徴的な浮腫である。血清生化学所見でTSH↑、T4↓、FT4↓から原発性甲状腺機能低下症とわかり、抗サイログロブリン抗体高値より慢性甲状腺炎もあることがわかる。つまり、慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症をきたしている。認知症の中には「治療可能な認知症」というのがあり、代表例として、甲状腺機能低下症、正常圧水頭症、神経梅毒、HIV脳症、慢性硬膜下血腫などがある。

a.副腎皮質ステロイド ⇒副腎疾患ではなく、また亜急性甲状腺炎でもないため不適。

b.ChE阻害薬 ⇒アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症に対する治療薬である。

c.サイロキシン ⇒正解。甲状腺機能低下症に対する第一選択薬。

d.L-dopa ⇒パーキンソン病の治療薬。

それでは今日の問題。

45歳の男性。会社の健康診断で初めて尿糖陽性を指摘され来院した。身長175cm、体重90kg。血圧144/86mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖2+。血液生化学所見:随時血糖280mg/dl、HbA1c7.5%(基準4.3~5. 8)、総コレステロール230mg/dl。トリグリセライド165mg/dl。
患者に対する説明として正しいのはどれか。

a.「血糖値が高いのでインスリン治療を始めましょう」

b.「一時的な高血糖かもしれないため経過観察しましょう」

c.「Ⅰ型糖尿病の可能性が高いです」

d.「生活習慣を改善するだけでよくなるかもしれません」

参考問題は102I59

⇒https://minkore.com/bbs_view/102_9_59

解答・解説は次回。