正答率8割問題作ってみた-61 免疫 《膠原病の検査値》

まずは前回の解答・解説から。

若い女性に1年以上持続する多発関節痛があり、その関節痛は、両側手関節と両側中手指節関節に左右対称性の関節炎が存在することによるものであろう。CRP高値は急性の炎症反応が存在することを示し、RF高値、抗CCP抗体高値より関節リウマチが最も疑われる。画像所見としては、両側手関節、近位指節関節に関節裂隙の狭小化を認め、軟骨破壊が示唆される。また両側手関節には骨びらんを認めることから、関節リウマチと診断する。

a. DIP関節が優位に侵される ⇒間違い。好発部位は手関節、中手指節(MCP)関節、近位指節間(PIP )関節、中足趾節(MTP)関節である。遠位指節間(DIP)関節はほとんど侵されない。

b. 挙児希望の有無は治療方針に影響する ⇒正しい。妊娠時、または挙児希望時は、関節リウマチに対する第一選択薬のメトトレキサートは禁忌である。従来はステロイドへの切り替えが多かったが、最近では生物学的製剤単剤使用も選択肢になってきている。

c. 血中補体価は高値になることが多い ⇒正しい。血中補体価は正常~高値になり、関節液中補体価は免疫複合体形成により低値になる。

d. 関節液の粘稠度は低下する ⇒正しい。他に関節液の特徴として、白血球(好中球)高値、蛋白高値、補体低値、糖低値などがある。

それでは今日の問題。

25歳の女性。発熱と関節痛とを主訴に来院した。 3か月前から両側手関節に疼痛と腫脹とを自覚していた。2週前に海水浴に行き、3日後に発熱とともに日焼けした部分に水疱が生じた。その後改善しないため受診した。口腔に違和感を感じ鏡で見たところ、硬口蓋に地図状の発赤とびらんとを認めた。最近になって尿の異常な泡立ちがみられていた。
検査をすると低値になっていると考えられるのはどれか。

a. フィブリノゲン値

b. LD値

c. リンパ球数

d. 総コレステロール値

参考問題は109G59

→https://minkore.com/bbs_view/109_7_59

解答・解説は次回。