正答率8割問題作ってみた-76 神経 《頭蓋内占拠病変1》

まずは前回の解答・解説から。

物忘れから認知症を考え、仮面様顔貌、振戦(緊張時に増強)、筋強剛、動作緩慢といったパーキンソン症状や鮮明な幻視から認知症の中でもLewy小体型認知症を想起する。MMSEは23点以下だと認知症の可能性が高い。

a.リスペリドン投与で幻覚症状軽減 ⇒間違い。リスペリドンは非定型抗精神病薬である。統合失調症や重度のせん妄(幻覚・妄想・興奮)、Tourette症候群などに用いる。Lewy小体型認知症患者は抗精神病薬に対して過敏性があり、パーキンソン症状が極端に進行したり精神症状が逆に悪化したりすることがあるため原則禁忌である。

b.MIBG心筋シンチグラフィで取り込み低下 ⇒正しい。パーキンソン病と同じく取り込み低下がみられる。

c.脳波検査で後頭葉に徐波 ⇒正しい。後頭葉に著明な徐波がみられる。また、SPECTでは後頭葉における血流・代謝低下を見ることができる。

d.認知機能の日内変動 ⇒正しい。認知機能の変動・動揺は日内あるいは数週~数か月に及んでみられ、Lewy小体型認知症に特徴的。

それでは今日の問題。

56 歳の女性。右耳の聴力低下を主訴に来院した。4年前から右の聴力低下を自覚し、次第に増悪していた。意識は清明。体温 36.2 ℃、脈拍 72/分、整。血圧 132/78 mmHg。呼吸数 18/分。腱反射は正常で Babinski 徴候は認めない。骨条件の頭部 CT 、頭部MRIを別に示す。
この患者にみられるものについて誤っているのはどれか。

a.Weber試験で左に偏位する

b.歩行障害がみられる

c.病理診断で偽柵状配列がみられる

d.Bruns眼振が生じる

参考問題は110D36

→https://minkore.com/bbs_view/110_4_36

解答・解説は次回。