【国試浪人からの逆転!】上尾中央総合病院 初期研修医 勝又 豊啓 先生③

―初めての受験と2回目では、何が違いましたか?

1回目と2回目で大きく違う点は、勉強時間が確保できるようになったことです。

また、勉強方法も単純に丸暗記をするのは控えるようにしました。2回目の国家試験に向けて、大学4年生程度の知識から積み直そうと思ったんです。基礎的な知識を整理して、問題を解くときも考えながら解くようにしました。

最初からそういう勉強が出来ていれば1回で合格できたのかなと思うことはありますが、その時間が現役の時に取れたのかというと難しかったと思います。とはいえ、時間が無いなりに基礎からやっておけば良かったとは思うので、1回目の時の勉強法は良くなかったと反省してます。

 

―めげそうになったのでは?

もちろん何度もめげそうになりました。合格した友達に会うと劣等感を感じて悔しかったですし…。

でも、恥ずかしながら学生時代にあまり熱心に勉強しなかった分、勉強によって問題作成者の意図が見えるようになってきたりすると楽しいような気もしていました。

また、母校から数名不合格者が出てしまっていたのですが、国試浪人中に彼らと支え合えたことはとても大きかったと思います。グループ学習をすることによって、互いに監視されますし、励まし合うことが出来るのは心強かったです。

 

―国試浪人を経験して、伝えたいことはありますか?

今となっては浪人して良かったと思っているし、浪人させてもらったことに感謝しています。

もし、不十分な知識しかないまま臨床の場に出ていたら、患者さんに迷惑が掛かっていただろうと思うし、多角的な考え方が出来なくなっていたと思うからです。もう1年しっかり勉強することによって、自分と違う考え方も身につきましたし、生理学から病態を考えられるのは臨床上も楽しいことだと思っています。

市中病院で働いていると、「プライマリーケア」という言葉をよく耳にしますが、これには内科全般の知識が必要です。そしてそれは、ほとんどが国試や国試対策から得た知識で考えていくことになるんです。

今年の国家試験で不合格になってしまった人がいるのだとしたら、今後の下準備のために1年間まるごと勉強に使えるのは幸せなことだと思って欲しいです。国試不合格という現実を受け入れるのは、すぐには難しく苦しいことかもしれませんが、最終的にはそう思ってもらえたら良いなと思います。