ヒポクラ臨床クイズ10:足の裏に黒子があります

〜臨床現場の実症例から国試に役立つクイズを出題!〜

臨床の現場で画像コンサルトができるアプリ「ヒポクラ」と「みんコレ!」がコラボ!!
国家試験受験生が対策しにくい画像問題をヒポクラの実症例からクイズ形式で隔週で出題します。

 

クイズ10:足の裏に黒子があります

■問題

特に既往のない15歳男性。足底に黒子があり、気になった母親とともに来院した。かゆみや発赤はなく、いつからあるかはわからない。内服はない。写真のように足底に黒色の皮膚所見が見られる。悪性疾患を示唆する所見として重要なものを選びなさい。

 

a 形が左右対称

b 輪郭が滑らか

c 色調が均一

d 大きさが6mm以下

e 大きさが変化している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■回答

e

疑われる診断名:色素性母斑(重要な鑑別:悪性黒色腫)

今症例のように「ほくろ」が気になって受診される方が、時々おられます。そのような場合、多くはいわゆる「ほくろ」で、色素性母斑の診断で良いです。ただ、悪性黒色腫でないか?という疑いは常に持つ必要があります。メラノサイトから発生した悪性腫瘍で、早期で発見しなければ非常に予後が悪いことが知られています。悪性黒色しゅの特徴は、ABCDEという語呂合わせで知られています。Asymmetry 非対称性 形が左右非対称 Border 輪郭が不整 皮膚とほくろの境界が不整/色のにじみ出しがある Color 色調 均一でない/色にむらがある Diameter 大きさ 長径が6mm以上 Evolving 変化がある 大きさが拡大する、色・形・症状が変化する 今症例では、これらの特徴がないため、ほくろで良さそうなことを伝えて安心してもらいながらも、急な大きさの変化があった場合はすぐに受診するように指導しました。想定される疾患が重篤なため自信がない場合は安易にほくろと診断せず、皮膚科の専門医に相談しましょう。

 

ヒポクラ臨床クイズは2週間に1度のペースでお届けします。

次回もぜひ、ご覧ください。

 

■出題元『ヒポクラ』アプリ 皮膚科・眼科コンサルト
医師のための臨床互助ツール「ヒポクラ」は、皮膚科・眼科専門医にコンサルトを依頼できる「ヒフミルくん」「メミルちゃん」、医師同士で臨床に関する知識を深める場の「知見共有」、国内外の医療に関するニュースをご紹介する「ヒポクラ ニュース」、英語論文を日本語で検索・アブスト表示する「Bibgraph」などを提供しています。その中の皮膚科・眼科コンサルトに依頼があった内容をもとに出題しています。 医師であれば、アプリをダウンロードいただき会員登録して頂くだけで、無料でサービスをご利用いただけます。研修医になられましたらぜひご利用ください。

※『ヒポクラ』は株式会社エクスメディオの商標です。