Dr.Kaupo×ほくと先生 対談【3/4】114回国試合格とマッチングまで

前回は惜しくも卒業できなかった年のお話でした。次の年の卒業試験と国家試験にどのように準備して臨んだのでしょう?

勉強法を変えた2年目

ほくと先生:国試勉強、1年目と2年目で違いがありますか?

Dr.Kaupo:決定的な違いとしては、2回目の勉強の時はみんなが取れてるところは絶対落とさないというのをひたすら意識して勉強してました。

1年目も決して勉強をサボっていたわけではないし、むしろ勉強時間は一緒に勉強してた他の子たちより多いと思っていたんですよ。改めて見直した時、みんなが取れてるところをどれだけ落とさないかがポイントだと気づきました。

ほくと先生:自分の中で1年目と2年目で意識するポイントが違ったというわけですね。

Dr.Kaupo:違ったというか、変えました。1回目の時は卒業試験でも、難しい方ばかりに目が行ってしまったんですね。それこそ大学側としては、「卒業試験でしっかり点数取れて受かったんだから、君たち自信を持って国家試験に挑んできなさい、必ず受かるから」という意味で試験をやっていると思うんですよ。それってなんでかというと、大学の卒業試験が国家試験より難しいからなんですね。

だから、卒業試験対策では、どうしても難しいところが目立つんですよ。ただ、基礎を復習しないと以前合ってた問題を間違うんですね。それは非常にもったいないじゃないですか。

他の人は基礎を固めているから当たり前のように解ける問題なのに、それを自分が固めてなかったために、点が伸びず6年生をやるというスタイルに陥ってしまったのは間違いなかったので。

とにかく基本的なことは反復して国家試験が終わるまでできるようにしようと意識して勉強していました。それだけだと、卒業試験には対応できないので、卒業試験で毎年出る疾患で、正答率が悪い問題を追加で勉強しました。

ほくと先生:2回目のほうは国試メインでやりながら、卒試は必要なところだけ勉強したという感じですね。

Dr.Kaupo:はい、無駄なエネルギーを出来るだけ使わないようにしていました。時間に限度はあるし、覚える量にも限界ってあると思うんで。点数をどれだけ落とさないかに重点を置いた感じです。

マッチングでの苦労

ほくと先生:卒試浪人をしたことでマッチングも2回やってると思うんですけど、2年目のマッチングと1年目のマッチングはなにか違うんですか?

Dr.Kaupo:2年目は、卒業することと国試合格することだけしか考えてなかったので正直、適当にやってました。僕はその時6年生でダブってしまった部分もあったし、今更新しい病院は探せなかったです。自分が行こうと思ってた病院の面接では1年目で落とされてたので、その病院にも出しづらかったです。なので、2年目では自分の母校だけ書いてマッチング提出したんですけど、その母校に落とされたんですよ。そこで、国試と卒業に専念し、それらが終わってから就職先を決めることにしました。

ほくと先生:そうすると、2年目は卒試、国試が優先で、基本的に1年目のマッチングの結果をそのまま反映させて母校を受けたという話ですね。始めに母校マッチングしなかった時、けっこう絶望しましたか?

Dr.Kaupo:あーあ…って感じですよね。マッチングって運要素もありますし、結果を知った時は潔く諦めて気持ちを切り替えました。一番避けたかったケースは、その後の病院探しで時間とられて卒業試験受からないことだったので。6年生でマッチングに割ける時間は結構ないから動くなら、5年生のうちだと思います。

国家試験終わってから病院を探したのですが、なかなかないんですね。マッチング後に空席のあるところをリストアップしているサイトがあるんですけど、10月から更新されていないんですよ。色々考えた結果、母校にしようと思いました。

国試合格発表前に、「定員が空いたら連絡してください」という書類を母校に書きました。すると、国家試験合格したその日に「産婦人科重点コースだったら空いてますけど、どうしますか」と母校から電話がかかってきました。そこで、面接を申し込んで、現在母校で研修させてもらってるわけです。

ほくと先生:産婦人科に希望があったわけではないんですよね?

Dr.Kaupo:産婦人科になろうというわけではなかったですが、産婦人科自体には興味があったので。将来産婦人科になる道を選ぶにしろ、そうでないにしろせっかく示してくれた道があるんで運命と思って頑張ってみようと思いました。

ほくと先生:2回目の卒試に受かって、ついに国試を受ける権利を得たわけですね。卒業が決まった時はどんな気持ちだったんですか?

Dr.Kaupo:ほっとしたの一言ですよね、ほんとうに。やっと次のステージに進めると思いました。

ついに国試合格!

ほくと先生:国試に合格する自信はありましたか?

Dr.Kaupo:今までこれだけやってきたから今更ビビっても仕方ないよなって思って。直前に大学でマイナーを詰め込む勉強合宿も活用しました。空いてる時間で公衆衛生や基本を詰め込んで国試に臨んだ感じです。

ほくと先生:国試終わったときの手応えはどんな感じでしたか?

Dr.Kaupoやり切ったし、もうあとは天に任せようという気持ちでした。感触としては良かったと思います。

ほくと先生:これだけ長い経過を経て国試合格が決まったと思うんですけど、そのときの気持ちはどんな感じなんですか?

Dr.Kaupo:やっと終わったっていう気持ちと、これからお医者さん始まるんだという気持ちで嬉しかったのですけど、医者業務大丈夫かな、という心配もよぎりました。

ほくと先生:そっちに向くんですね。Kaupoさんはスポーツを諦めて医学部行って、留年しながらもテストと戦って、卒留もしたけど最後国試受かったということですね。それらを乗り越えて意味があったと思うのですけど、留年して良かったですか、それとも回避できるならしたほうが良かったですか?

Dr.Kaupo:そりゃ留年を回避できるならしたいですよ。でも留年する事情も様々あって、僕みたいに成績が振るわなくて留年するケースもあれば、単純に遊び呆けて留年した子もいるし、病気してて通えなかった子もいます。だから、留年したからと言って、軽視するとは違うと思います。だけど、そうなった時にどう自分を見つめ直して今後に生かせるかが重要だとは思います。

 

つよくてかたい、いしをもったいしをめざすおとこ!113回受ける権利失い、母校とアンマッチするも、無事卒業し114回で合格。母校で研修中。  (Twitterより)

 

 

株式会社みんコレCEO×精神科×産業医として東奔西走中。現在はオンラインで勉強できる文化を推し進めることを目指している。Youtube番組も配信中。