第115回医師国家試験禁忌選択肢予想

受験生の皆様

国試お疲れ様です。

みんコレ!では、一昨年より、受験生のみなさんからの情報を収集して、禁忌選択肢について検討し、その結果を採点システムに、反映しています。

たくさんの禁忌選択肢のご協力ありがとうございます。
87の選択肢を検討し、表にまとめておきました。
詳しい検討基準については、表の下に追加しました。

禁忌選択肢に含めるかどうかは、添付文書やガイドラインを基準に、ない場合は臨床上の判断を参考とし、受験生に求めるレベルとして適切かどうかも加味して記載しております。
リスクは、4段階で評価しています。

💣可能性が高い、×可能性が比較的ある、△可能性がある、○可能性は低い

みんコレ!で解答を入力していただくと、禁忌を選んだリスクも含めて合否可能性を評価いたしますので、まだの方はぜひ使って見てください。

採点はこちら→https://minkore.com/minkore

  問題番号 選択肢 リスク 理由要約 掲示板・詳細
A 17 a 💣

不必要な手術で、妊孕性が不可逆的に阻害される。

115A17
A

40

e × 術後なのでtPAは禁忌 115A40
A

45

b SIADHに生理食塩液は原則NG

115A45

A 59 a

足先が壊死していない状態での下肢切断は早計か?

115A59
A 69

ガイドラインを見ても、禁忌とまでは言えない。

115A69
A 75 e × 副腎クリーゼのリスクあり。 115A75
B 28 c × 心拍再開確率を落とし、蘇生率を下げる。 115B28
B 45 a そもそも非現実的で、禁忌といっていいものか。 115B45
C 5 b 💣 放置すると死亡する可能性ある上、医療倫理上も重大な問題。 115C5
C 39 d 外傷性白内障に眼球マッサージ 115C39
C 43 e 💣 前立腺肥大に抗コリン薬は禁忌 115C43
C 46 e AEDには安全装置があるので、禁忌になるかは微妙。 115C46
C 52 a 不適切 腹水穿刺は状況によっては、ありえなくはないので、禁忌とまでは言えないが、大多数が誤答を選んでいるため不適切問題。 115C52
C 65 b ダントロレンには呼吸中枢抑制作用があり、呼吸困難時の投与は危険 115C65
D 3 c  × 縮瞳により虹彩の癒着を起こす可能性があり、また炎症を悪化させるおそれがある。  115D3
D 45 c 💣 伝染性単核球症にアンピシリンは皮疹を誘発する。 115D45
D 75 a-d 不適切 リフィーディング症候群を引き起こす可能性あり。多数が選んでおり、不適切問題。 115D75
E 6 a 💣 脳ヘルニアを悪化させる為、禁忌。 115E6
E 28 d 💣 虚偽報告。違法行為。 115E28
E 33 d × 絞扼性イレウスの場合、穿孔する恐れあり 115E33
E 36 b 💣 急性心筋梗塞疑いに運動負荷心電図。 115E36
E 38 a 💣 除細動器は、心臓が機能している人に使用してはいけない。 115E38
E 40 c 💣 高カリウム血症を引き起こし、不整脈や心停止等に陥る可能性あり。 115E40
F 46 e 子宮収縮により、子宮破裂や胎児死亡の危険性が出てくる。 115F46
F 52 a 不適切 処置としては、やりすぎである。しかしながら、多数が選んでおり、不適切問題。 115F52
F 62 c 💣 気胸に陽圧喚起 115F562

◎問い合わせに基づき検討した結果、禁忌ではないと推定した選択肢

A-11 b, A-23 b, A-36 e, A-40 a, A-42 a, A-43 e, A-45 c, A-52 a, A-53 e, A-58 e, B-50 e, C-32 d, C-39 e, C-43 d, C-49 d, C-50 c,d, C-52 c, C-68 a,c, C-71 d,e, D-19 c, D-20 c, D-29 a,b,e,D-30 c, D-45 a,D-51 b, D-52 a,c, D-54 b, D-69 d,D-73 c, e, D-74 c, E-6 c, E-33 a,b, E-34 d,e, E-40 b, F-43 a, F-46 b,c, F-47 e, F-49 d, F-55 a,b,e, F-58 b, F-61a,c, F-62 b,d, F-71 c,d

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以下のような観点で検討しています。
【禁忌選択肢の判断基準】
①その選択肢を実行すると深刻な有害事象が起こる。
・深刻な程度 臓器の機能が廃絶する
・不可逆性 急速に不可逆的な事象が発生し、取り返しがつかない
②添付文書、ガイドラインに禁忌と記載されている。
③違法性や医療倫理上重大な問題がある。

上記に対して全く疑いのない場合は、重みづけを1(💣)としています。

*臨床的に禁忌と推定される選択肢が、実際に、すべて禁忌選択肢になるわけではありません。また、国家試験は、選択問題なので、誤答選択肢は、確実に誤りになるよう、明らかに間違っている選択肢が設定されます。それゆえに、禁忌選択肢と想定して作成されていなくても、実施すると有害な影響があるような選択肢は必然的に多くなります。例年の傾向から、禁忌になる可能性が弱いような選択肢が、強い選択肢よりも優先して禁忌選択肢になることがあります。特に、低侵襲の処置で十分なのに、高侵襲の外科的処置をするような場合。みんコレでは、このような選択肢は、比較的禁忌の重みづけを軽く判定していますが、検討している選択肢の数が多くなると、禁忌ではないと推定された選択肢の中から厚労省が禁忌選択肢として設定するものが出てくる可能性は高くなります。大変、心苦しいですが、禁忌ではないと推定されたものが、実際の禁忌選択肢ではないことを保証するものではないということをご承知おきください。ただ、一方で、合格発表まで安心して過ごすという観点や、教育的な観点から、禁忌かどうかについての議論を進めることは意味のあることだと考えますので、あくまで臨床上の観点から検討を行います。

一方、合否の可能性については、厳密に推定はできませんが、禁忌選択肢になる可能性を重み付けすることで現実に近い推定を行うよう試みています。

💣可能性が高い、×可能性が比較的ある、△可能性がある、○可能性は低い

重み付けを低くする基準としては、
・①-③の基準に当てはまるものの、程度が小さい。
・処置としてやりすぎではあるものの、状況によっては行いうる。
・現実には、実施に至るのが困難な選択肢である。
・不適切問題である。→重み0
(正解を論理的に1つに決めづらい。多くの人が勘違いしやすい。)

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今年は、国試の問題について、禁忌選択肢など中心に、意見交換するような場所をyoutubeに作りたいと思い、当日ライブ配信を企画しました。