研修医メルロの国試対策マニュアル2021【第2回】COVID-19が医学生・研修医に与える影響とは

医学生の皆様、自宅学習お疲れ様です。前回の自宅学習特集は参考になったかな?

自宅学習の原因はもちろん新型コロナウイルス(COVID-19)だけど、そのウイルスについて詳しい医学生はいないのではないかな。家にずっといて見ているテレビの報道レベルの知識しかないようでは、医学知識の全くない一般人と同じですよね。そのままでは医学生として勿体無いし、もしかしたらCOVID-19が君たちの人生を変えてしまうかもしれないんだ。

今回はCOVID-19に関する最新知見とともに、今後の医療や医学生・研修医に与える影響について考えてみよう。

はっ、、!QAssistで勉強するはずがいつのまにかNETFLIXを開いていました!!何もやる気が起きなくて、、、5月病ですかね。

でも、このままではいけないですね。脱・5月病ということで頑張って学びますので、メルロさんお願いします!

COVID-19とはそもそも何なのか

COVID-19は指定感染症だよ。
実は指定感染症は政令のみで指定することができるので法改正が必要ない分スピーディーに決めることができたんだ。(
令和二年一月二十八日に政令第十一号として発令)
指定感染症とは既知の感染症で一から三類感染症と同様の危険性のあるもので、COVID-19は2003年7月のSARS、2006年6月鳥インフルエンザ(H5N1)、2013年5月の鳥インフルエンザ(H7N9)、2014年7月のMERSに続く5例目になる。(いずれもその後の法改正で2類感染症に分類されているよ。)

COVID−19の実態は皆さんご存知のようにコロナウイルスの変異型だよ。主な症状としては、発熱(79%)、咳(76%)、肺炎(63%)、全身倦怠感(47%)、咽頭痛(29%)、鼻汁・鼻閉(25%)、頭痛(24%)、下痢(19%)、関節・筋肉痛(14%)、嘔気・嘔吐(6%)、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)(4%)、結膜充血(2%)といったものがあるよ。確定診断はPCR検査で行うんだ。

COVIDー19はネコからネコに換算するという研究発表もありました。ネコから人に移るかどうかは明らかになっていませんが怖いですにゃー。

そして、せっかくあなた方は医師になるのだからガイドラインも読みましょう。実は5月18日に改訂されたばかりなんだ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第2版
改訂版では重症度分類や重症者への戦略も掲載されているのでよく読もう。第115回医師国家試験に出題される可能性も大いにあるぞ!!!

COVID-19で医療はどう変わるのか

オンライン診療・処方薬郵送が可能に

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/content/000621727.pdf

初診でもオンライン診療が可能に

患者から電話等により診療等の求めを受けた場合において、診療等の求めを受けた 医療機関の医師は、当該医師が電話や情報通信機器を用いた診療により診断や処方が 当該医師の責任の下で医学的に可能であると判断した範囲において、初診から電話や情報通信機器を用いた診療により診断や処方をして差し支えないこと。ただし、麻薬及び向精神薬の処方をしてはならないこと。

診療録等により当該患者の基礎疾患の情報が把握できない場合は、処方日数は7日間を上限とするとともに、麻薬及び向精神薬に加え、特に安全管理が必要な医薬品(いわゆる「ハイリスク薬」である抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤等)の処方をしてはならないこと。

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/content/000621247.pdf

・新型コロナウイルス感染症の感染が収束するまでの期間
・麻薬や向精神薬は処方できない
・処方日数は7日間が上限
といった制約はあるものの初診でもオンライン診療ができることは医師の仕事の幅を大きく広げることになるだろうね。
例えば、田舎にいる医師も光ファイバーを引いてPCさえ用意すれば仕事することができるんだ。
将来的には5Gによってさらに幅が広がる分野でもあり、インタネット企業や医療系企業の参入も相次いでいるんだよ。

また、オンライン診療ではクレジットカード決済や銀行振り込み、電子決済が認められているのでさらに便利になるね。
現金を2年以上使っていないキャッシュレスな私にとってはありがたいことだね。

え!?メルロさん、現金を2年も使っていないんですか!

だって現金汚いじゃん。コロナウイルスついてるかもよ?

た、確かに。私もキャッシュレス派になります!

COVID-19が医学生・研修医に与える影響

医学生には多大な影響が出ています。某大学では全医学部生のPCR検査を施行するなどという暴挙に出て、批判が殺到しています。

医学の専門家として恥ずべき事例だよね。それ以外にも深刻な影響が出ているので列挙してみるよ。

病院実習・病院見学ができない

私の大学は9月まで一切の授業と実習を中止しています。

せっかく学費を払っているのに授業や実習をできないなんてひどいよね。まぁ、人によっては嬉しいのかもしれないけど。

問題点はたくさんあるよ。
・ポリクリができず、病棟での立ち振る舞いを知らないまま医師になる。
・マッチングの際、就職先の病院を見ないままクチコミだけを頼りに決めることになる。
などなど。ぶっちゃけ医学部の授業はなくても、『QB』と『病気がみえる』と『イヤーノート』があるから、国家試験は問題ないと思うけど、マッチング先の見学ができないのが痛いよね。

是非先輩に病院の口コミを聞いてから決めてみてね。

ちなみに私は「ハイポ病院(楽な病院)」をお勧めするよ。
120%の努力を求められる「ハイパー病院」で100%の努力をしても、できない奴だと思われるけど、70%の努力しか求めない病院で100%の努力をすると褒められるからね。
メンタルに優しいのは「ハイポ病院」だ。

ハイパー病院に行ったけど辛すぎてドロップアウトしてしまった先輩がいます。やっぱり病院見学をして自分に合うか決めてからマッチングしたいんですけど無理なので、クチコミだけで決めるしかなさそうですね。。。

感染症を診る医師の減少

COVID-19を目の当たりにして、感染症診療の恐ろしさを認識した医学生や研修医は、COVID-19と関わらないような診療科を目指すことが多くなるだろうね。例えば、呼吸器内科・総合診療科・感染症内科・麻酔科など。

COVID−19より恐ろしいウイルスが数十年以内に流行してしまう可能性は十分ありますよね。うう、死にたくないです。

大学病院の人気の減少

大学病院の無休医の問題が話題になったけれど、有事の際に外勤ができなくなると、無給あるいは薄給になってしまい生活が成り立たなくなってしまう可能性があるんだ。

今回のCOVID−19の問題では外勤先で感染者が出たり、常勤先でCOVID対策チームに加入したような場合、外勤ができなくなってしまった人がたくさんいるらしいんだ。

大学からフルタイムの診療に従事するように指示されていて、更にCOVID対策チームに指名され積極的に対応しなければならない上に感染リスクもある中で労災保険にも加入できない状況に関してネット上で議論が巻き起こったね。

これは流石に酷すぎます。大学病院という有利な立場を利用した不正労働です!大学病院の医師は声を上げるべきですし、大学病院の人気が減少するのは当然な気がします。

9月入学になるかもしれない

現在、話題となっていることだけど、学校の入学時期を先進国では標準的となっている9月に変えてしまおうという動きがあるんだ。COVIDのせいで停止している教育業界から出た意見なんだ。

メリットとしては留学しやすいことだ。もちろん留学受け入れもしやすく、海外から優秀な人材が来る可能性が高まるだろうね。また入試を夏に行うことになるため雪やインフルエンザの影響は少なくなるだろうね。逆に台風の影響は出ちゃうと思うけれど。

デメリットとしては遷延期には学校が半年間伸びてしまう生徒が出てしまうことだ。医学部卒業に6年半かかってしまう生徒が6学年分出てしまうね。

6月中には政府が話し合って決めようとするそうだよ。要注目だね。

ハリー・ポッターを見ていても新学期の直後に冬休みですし、世界標準に合わせるのも悪くないと思います!

これからの時期の対策

これからの時期は蒸し暑くなりますがマスクは着用しよう。緊急事態宣言はいずれ全て解除されますが、必ず第二波がやって来る。感染対策に十分気をつけて生活するようにしてね。

またCOVID-19は湿度および温度にほとんど関係ないという研究結果があるため、3密には気をつけた方がいいし、3密になるようなビジネスは避けられるようになっていくと思うよ。

割の良いバイトである家庭教師が全滅で収入減です。今後も医学生への収入面での影響も続きそうです。。。

次回は新専門医制度についてメルロさんに教えていただきます。