研修医メルロの『6年生マニュアル』【第2回】最新版!医学部予備校のビデオ講義比較

今回はメルロさんにビデオ講義について比較をしていただきます!過去の記事はこちらから!

それでは、代表的な医学部予備校である、TECOM・MEC・MEDIC MEDIA・medu4 を比較していきましょう!

比較その1『価格』

TECOM

スタンダードセット 75,000円(税込)

セット内容[SELECT 国試112 SELECT講座 国試113 SELECT講座 国試114 SELECT講座 公衆衛生講座 病態生理講座]

オールセット 90,000円(税込)

セット内容[SELECT SHIKETAI TARGET 国試112 SELECT講座 国試113 SELECT講座 国試114 SELECT講座 公衆衛生講座 病態生理講座]

ラストV講座 17,000円(税込)

SELECT・SHIKETAI・TARGETの講師はDr.三苫で、公衆衛生講座・病理生理講座の講師はDr.瘧師です。 SELECTには内科外科・小児科・産婦人科・マイナー・必修が含まれています。SHIKETAIとは直前講座のことで、TARGETはSELECTの総復習といった内容です。ラストV講座は国試5日前から毎日配信する直前講座です。

MEC

1年間プラチナプラン 81,000円(税込)

Dr.渡の臓器別講座、Dr.孝志郎のサマライズ・必修予想講座・直前予想講座、その他の先生の産婦人科・小児科・マイナー科などが受けられます。目玉はDr.孝志郎の講座です。2019年よりバラ売りをやめてセット販売になりました。実質値上げです。

1年間ベーシックプラン 41,000円(税込)

簡潔に言えば、プラチナプランからDr.孝志郎のサマライズ・必修予想講座・直前予想講座を引いた内容です。Dr.孝志郎の3つの講座は受けるべきなのでこちらはオススメできないです。

Dr.孝志郎のLAST MESSAGE 14,000〜30,000円(税込)

日本一受講者数が多い生講義です。LIVE版が定価20,000円(プラチナプラン受講者は14,000円)、NET版が30,000円(プラチナプラン受講者は20,000円)です。

Q-Assist(MEDIC MEDIA)

Q-Assistプライム 17,280円(税込・2019年6月30日までの限定価格)

Q-Assistプライムにはメジャー(内科・外科)・マイナー・小児産婦人科・救急・老年・輸液が含まれています。公衆衛生は7,560円、夏期講習は6,480円、冬期講習は12,960円、必修予想講座は5,400円、直前Assistは4,320円です。メディックメディアが製作した国家試験対策講義を全て購入しても54,000円と、格安です。

medu4

あたらしいシリーズ 総額74,020円(税込)

内科外科 32,980円・産婦人科小児科老年医学 11,980円・マイナー17,000円・救急中毒麻酔 4,500円・公衆衛生 7,560円

2019テストゼミ 11,980円(税込)

①基礎篇②標準篇③融合篇④予想篇

国家試験の過去問をベースにした問題演習講座です。予習が必要になります。

2019特講シリーズ 9,900円(税込)

①輸液 ②酸塩基 ③抗菌薬 ④栄養 ⑤判断・評価 ⑥必修

実用的なレクチャーです。研修医になっても使えるものが多いです。

国試究極MAP 8640円(税込)

medu4総復習といった講座。あたらしいシリーズ受講者にはオススメですが、未受講者は手を出さない方が良いです。

MEDIC MEDIAのQ-Assist プライムが圧倒的に安いですね。

期間限定だから注意してね!入るなら、今でしょ!

比較その2『歴史・講師・教材』

2015年まではMECとTECOMが、大学受験でいう駿台と河合塾のように2強と言われていました。しかし、MECの内部から反乱が起きます。MECの主力講師だったDr.穂澄が独立してmedu4を作ったのです。2016年の「あたらしいシリーズ」公開後、medu4は圧倒的な革新性と手軽さが好評で一気にシェアを奪いました。

2016年、「イヤーノート」や「病気がみえる」シリーズで知られるMEDIC MEDIAが、講義動画『Q-Assist』の製作に着手します。講師はDr.清澤。2017年にはTECOMから引き抜かれ、Dr.盛永も加入します。「病気がみえる」シリーズの膨大な数の図表などのコンテンツを活かし、電子黒板を使用した講義スタイルは医学生に好評で、全科目揃っていなかったにも関わらず多くのファンを獲得します。また、当時は無料であったため、気軽に見ることができました。

2017年、シェアの低下を恐れたTECOMのDr.三苫が講義スタイルを一新します。それまで一から作るスタイルだったノートを書き込み式にし、講義時間を約2/3にしたのです。しかしこれは不評でした。新しくなったノートは誤植だらけで(TECOMはDrが手書きで書いたものをバイトが打ち込むので誤植が多い)、講義時間の短縮に伴い大事なポイントを解説しないということが起こったのです。おかげでTECOMのイメージは「分かりにくくて間違えだらけ」というものになり、シェアは首位陥落してしまいます。

2018年、MECのDr.孝志郎が国家試験問題の予想をズバズバと当て、名を馳せます。特に、「サマライズ」や「LAST MESSAGE」が当たると大人気でした。Dr.穂澄の離脱により痛手を負ったMECですが、Dr.孝志郎人気は凄まじいものになりMECを支えていました。また、Dr.孝志郎は欠員の穴を埋めるべく、後任であるDr.渡の教育にも熱心です。

2019年、「サマライズ」の受講者は7000人を超え、MECの直前予想メールは9000人が受信するまでになりました。第113回医師国家試験でもやはりDr.孝志郎は高い確率で当てています。TECOMの「ラストV」も確かに当ててはいますが、やはりテキストの誤植が多かったです。「ラストV」は直前5日間連続で視聴するのですが最初の2日で離脱する人がいました。

2019年4月よりMECは「サマライズ」の単品販売をやめ実質値上げに踏み切りました。また、MEDIC MEDIAの「Q-Assist」が全科目揃い、予告通り有料化しました。Dr.清澤とDr.盛永はこの3年間でかなりレベルアップし、とても分かりやすい講義を提供するようになりました。特に、関西弁で話すDr.清澤の話は漫才を見ているような楽しさがあります。

また、2019年度よりmedu4のDr.穂澄は国試浪人生の指導をやめ、動画配信に全力を注ぐようです。ちなみに昨年までの国試指導料は4〜6万円/h!こんなに高いのにやめるとは、動画がかなり儲かるということの表れでしょう。

なんだか歴史の授業を受けているみたいでした。戦争のようですね。

戦争といっても過言ではないよ。ここ数年で医学生の一学年あたりの人数は1000人近く増えているんだ。企業にとっては儲かりポイントだもの、全力で稼ぎにいっているよね。

比較その3『機能・画質・サービス』

TECOMの特徴はm3のサービスと結び付けられているところ。m3のメルマガも届きます。講義動画の画質は最低レベルです。通信データ容量は小さいですが動画の圧縮率が高く、文字がぼやけたりノイズが入ったりします。再生速度は、等倍と1.5倍速にのみ対応しています。テキストには誤植が多く、講義中に訂正するのみなので注意深く視聴する必要があります。

MECの特徴はiCripのメルマガがくるくらいです。講義動画の画質は最低レベルです。解像度が低く圧縮率が高いためノイズが入ります。数種類の倍速再生に対応しています。テキストに誤植があった場合画面にPDFでまとめて公表され、分かりやすいです。

Q-Assistの特徴はなんといってもQB onlineとの連携です。講義動画視聴からの問題演習という流れを作ることができます。解像度は1080pまで対応し、再生速度も複数選択できます。ノートはPDFで配布しているのでダウンロードしてiPadで閲覧するか印刷するか選べます。コロナさんが提唱しているiPad Pro 勉強法が参考になります。

medu4の特徴は科目ごとの購入が可能なところです。苦手科目のみを購入することもできます。画質は1080pまで。再生速度も複数選択可能です。テキストはPDF形式ですが図表が少ないのがQ-Assistとの違い。文章に穴埋めする形式です。こちらも、iPad Pro 勉強法が役に立ちます。

講義動画だとPCだけでなくスマホやiPadでも視聴できますよね!今の時代、画質って大事ですよね。通信容量も余ってますし、低画質なのはちょっと見てられないですね。

高画質なYouTubeやNETFLIXなどに見慣れてしまっている世代に対して、圧縮されてノイズバリバリで無駄なシーンの編集も無い動画を配信するMECとTECOMは時代遅れといっても過言ではないね。Q-Assistとmedu4は解像度も再生速度も自由に選択ができ、無駄なシーンもカットや早送りされているから使いやすいんじゃないかな。

また、PDFでテキストを配るQ-Assistとmedu4はともにiPad Proでの学習を推奨しているよ。iPad Pro勉強法についてはコロナさんが学生時代に詳しくまとめているから是非見て欲しい。
コロナさんはみんコレ!と相互リンクを結んでいるのでこのページにリンクがあるはずだよ→

〜総合評価〜

大学単位で、TECOMかMECかのどちらかを取るとなれば、MEC一択でしょう。

もしも大学単位で取らなくていいのなら以下の二択になります。QB onlineと連携してスマートな国試対策がしたいならQ-Assist、大学受験っぽくロジカルに医学を勉強したい人はmedu4をオススメします。

また、Q-Assistやmedu4をメインに使っている人でも、MECの「サマライズ」と「LAST MESSAGE」だけは受講しておいたほうが良いかもしれません。

最近は4年生の頃に共同購入でTECOMを買ったけど、5年生からQ-Assistやmedu4へ移行する後輩をよく見かけるよ。若い先生の方が話が入ってきやすいという意見もあるよ。

たしかに、年齢の近い先生の話の方が入ってきやすいですし、教え方も上手な気がします。

Q-Assistまたはmedu4をベースに勉強することをオススメするよ。いずれも若くてイケメン講師が出るからそれもモチベーションになるよね。

イケメン大好きっ// 確かにTECOMとMECにはイケメンがいなぁ(以下略

さて次回は医師国家試験の模試について比較するよ!