研修医メルロの『6年生マニュアル』【第4回】マッチングどうする?

今回は6年生がみんな気になっているマッチングについて、メルロさんに本音で語ってもらいましょう!

マッチングは医学生にとって、その後の医師人生を大きく変えるものです。しかし、大学は積極的に情報を与えてくれません。なぜなら大学にとっては医学生がそのまま大学病院に残って初期研修してくれた方が利益になるからです。よって医学生は自ら情報収集しなければなりません。

今回は、マッチングに関する『本音』を語っていきたいと思います。また、アンケートを実施していますので是非協力してください!2分ほどで終わります。次回の記事で結果を発表します。

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マッチングは医学生の就活?

皆さんが医学部を目指したきっかけって何ですか?
私の場合は、大学で学んだことをその後の人生において活かせること・就職活動しなくて良いこと、の2つでした。
しかし、前者は正しいものの後者は間違っていました。
マッチングは医学生の就職活動なのです

ところが、普通の就職活動と大きく異なることがあります。
それは何でしょうか?

2年間しか契約がないこと、8割近くが第一志望の病院に決まること、中間発表があること、ですかね。

日本医師会・厚生労働省・大学医局などが医師を集めるために必死になってあれやこれやを考えています。しかし彼らは考えるのにとても長い時間を要するので、専門医制度のように、制度が曖昧なまま進んでしまっているような状況が続いています。この先どう日本の医療が変わっていくかを予想するのはとても難しくなっています。

ですので基本的にはマッチング病院は『自分だけのことだけを考えて決めれば良い』のです。他人やニュースに合わせる必要はありません。いくつかの病院を見比べて、自分が一番満足して働けて幸せになれる病院を見つけましょう。

大学病院・市中病院の特徴

①大学病院での研修の特徴
指導医の人数は多いです。しかし患者数も多いため、カンファレンスで多くの症例をみる必要があります。また指導医は研究をするためいなくなることもあり、実質は後期研修医(専攻医)と行動を共にすることが多くなります。上級医の外勤日は研修医が一人で回す事もあります。

給料は安いです。およそ月額25〜40万円となります。寮がない病院では家賃が生活費を圧迫します。特に都会では家賃が高く困窮します。

診療科は多く、選択期間がある病院も多いので希望どおりの経験ができます。しかし、診療科のなかでも専門性の高すぎる治療を推し進めているところの研修が、将来の役に立つのかは疑問です。

ほとんどの大学病院でほとんどの診療科の後期研修ができるため、後期研修マッチングで有利になる上に、御高診依頼や他科への相談の時に人脈を活かせるといったメリットがあります。

②市中病院での研修の特徴
指導医の人数は少ないですが、カンファレンスが少なく、自分のペースで診療ができます。上級医が外勤できない施設では常に上級医と行動を共にするので安心して動けます。

給料は高いです。特に田舎の病院では高い傾向があります。
家賃補助が出るケースも多く、広い家に安く住むことができます。

病院によっては全ての診療科がない場合があります。最低限自分の興味のある診療科があるところを選ばないと痛い目にあいます。疾患としてはコモンディジーズが見られるため将来の役には立つでしょう。しかし高齢者の患者が多く、慢性疾患が多い病院では毎日輸液の調節や血糖コントロールなどの全身管理しかできなかったりするでしょう。

後期研修ができる施設は限られているため、志望科のホームページで調べる必要があります。メジャー科は市中病院でも後期研修可能ですが、マイナー科は大学病院や公立病院でしか専門医が取れないケースが多いです。

たすき掛けの場合、大学病院1年と市中病院1年をまわることができるんですよね。いいとこ取りって感じで好きかもです!

後期研修(専攻医)にも繋がる

前述の通り、後期研修も考慮した上で初期研修先を選ぶべきです。専門医制度ができたばかりで、まだ2階建の専門研修もはっきりしないまま、東京・大阪・福岡といった都市部ではシーリングといった地域による医師の偏在を減らすための専門研修枠の制限が進んでいます。
都市部で専門研修がしたいなら大学病院にコネを作っておくのは大事なことなのかもしれませんね。

ところで、外科に関しては3階建ての専門研修にする流れのようです。2階建てもロクに決まらないままなんで3階建ての議論をしているのでしょうね。

3階建てってことは専門医を取るのにさらに時間がかかるということですよね?これだとさらに外科医志望が減ってしまう気がします。

実際、専門医制度が発表されて以降、内科と外科の人気は下がり、マイナー科が人気を高めています。誰だって長年辛い思いして働きたくないし、当直もしたくないですもんね。

こんな病院はやめておけ

こんな病院は選んではいけないというのはありますか?

❶研修医がいなければ回らないような病院では雑用を押し付けられてしまう傾向にあります。例えば朝の採血検査、麻酔科の物品出し、当直中のルート確保など。研修医の人数が少ない病院では比較的雑用が少ないようです。
医師→看護師や医師→薬剤師へのタスクシフトがきちんとできている病院がオススメです。

残業代や当直代を出さない病院もあるので病院見学で会った研修医に聞いておくことが大事です。「研修医は研修しに来ているのだから、残業は全て自己研鑽とみなす」などというありえないことを言う病院もあるので気をつけましょう。

❸救急車を取り過ぎな病院は要注意です。救急科は病院の中でも最も研修医が手技をできる場所なのですが、救急患者が多すぎると研修医が死にます。また、2次救急が最も研修に適した救急だと思います。3次だと生死に関わるので研修医にできることは少なく、1次だとあまり勉強にならないからです。

なるほど!病院選びの参考になりました。

次回はアンケート結果をもとに、今の医学部6年生の考えを明らかにしましょう!