〜臨床現場の実症例から国試に役立つクイズを出題!〜
臨床の現場で画像コンサルトができるアプリ「ヒポクラ」と「みんコレ!」がコラボ!!
国家試験受験生が対策しにくい画像問題をヒポクラの実症例からクイズ形式で隔週で出題します。
クイズ7:形が特徴的です。
■問題
特に既往のない42歳男性。5日前から背中の痒みが出現したため来院。自宅にあったステロイド外用薬を使用したが改善しなかった。その他の自覚症状は無い。診察では、背部体幹を中心にしてパッチ状の皮膚疹を認める。わずかに鱗屑あり。
もっとも疑われる疾患は?
a 毛包炎
b 乾癬
c ジベルばら色粃糠疹
d 疥癬
e 日光角化症
■回答
c ジベルばら色粃糠疹
多発性の後半が、体幹に出現し、そのクリスマスツリー様の配列が特徴的です。発熱や倦怠感などの全身症状は多くなく、かゆみも強くないことが大半です。比較的若年者に発症しやすく、風邪症状が先行することもありますが、この症例でははっきりしませんでした。親指くらいの大きさで、赤みがはっきりとして、表面は鱗屑(角質が少し剥がれた状態)が付着した原発疹が先行し、その後、楕円形の紅斑が多発します。原因ははっきりしておらず、多くの場合で自然治癒するため、特別な治療は必要ありません。臨床的には、梅毒、癜風、ウイルス性発疹、薬疹などが鑑別として重要です。
ヒポクラ臨床クイズは2週間に1度のペースでお届けします。
次回もぜひ、ご覧ください。
■出題元『ヒポクラ』アプリ 皮膚科・眼科コンサルト
医師のための臨床互助ツール「ヒポクラ」は、皮膚科・眼科専門医にコンサルトを依頼できる「ヒフミルくん」「メミルちゃん」、医師同士で臨床に関する知識を深める場の「知見共有」、国内外の医療に関するニュースをご紹介する「ヒポクラ ニュース」、英語論文を日本語で検索・アブスト表示する「Bibgraph」などを提供しています。その中の皮膚科・眼科コンサルトに依頼があった内容をもとに出題しています。 医師であれば、アプリをダウンロードいただき会員登録して頂くだけで、無料でサービスをご利用いただけます。研修医になられましたらぜひご利用ください。
※『ヒポクラ』は株式会社エクスメディオの商標です。